BlueMonday

シングルおやじはかく語りき

離婚という結果と父子家庭という道。

 

離婚するんじゃないだろうかと考えて結婚する人はどこにもいないだろう。

自分たちの幸せな将来、そして子どもが生まれ、その子どもたちの幸せな未来を望みながら夫婦生活を始めるはずだ。

 

間違いなく僕もそうだった。

まさか自分が離婚して父子家庭生活を送ることになるなんて、結婚するときにそんな未来は想像すらしていなかった。

どこかで狂った夫婦の歯車はなかなか矯正できず、

 

そして離婚という結果と父子家庭という道に僕を歩ませた。

 

 

離婚の原因を作ったのは僕だったのかも知れない。

僕ら夫婦の離婚を決定づけた理由は明瞭たっだが、果たしてそのきっかけが何だったのかは未だにわからないままだ。

当時の妻が僕と別れたいと申し立てたときの色んな理由も、単なるこじつけでしかなかったが、離婚に至った決定的な理由は、結果的には妻の過ちだった。


でもその原因を作ったのは、もしかしたら本当は僕だったのかも知れないとも思ったりする。

もちろん離婚の原因はどちらが悪いという一方的なものは少なく、双方の小さな、そして些細な不満が積み重なって、家庭内を蝕んでいくものだと考えている。

だから、一方的に別れた妻に離婚に至った全責任を押し付ける気持ちはさらさらない。

僕は離婚するときも離婚した後も、僕の両親や兄弟姉妹、そして子供らにも別れたの妻の悪口や愚痴を漏らすことはなかった。

もちろん本人を責めるような話しもしたことはない。

 

そんな僕の態度を「お人好し」だと笑う友人も少なくなかったが、でも、たとえ別れたとはいえ、一度は「夫婦」となった相手を、手のひらを返すように悪者扱いすることを僕は良いことだとは思わなかった。

子供らに母親の悪口や愚痴をぶちまけるような父親でありたくはなかった。

 

そんな僕の気持ちとは裏腹に、別れた妻は至るところで僕の悪口を振れ回ったようだったけどね。

 

 

責めることはなくても許せないことはある。

前述したように、僕は別れた妻について、悪口を言うことも愚痴ることもないし、別れた妻を責めることだって、未だにしたことはない。
それは別れた妻を愛していたからとか、好きだったからとか、そんな恋愛感情からの考えではないし、ましてや「男の美学」だなんて格好つけた考えでもない。

 

離婚が決まる前ならいざ知らず、決まってしまったのなら、別れてしまったのなら、もう愚痴や不満なんて言う必要なんてない。
それくらいの軽い理由なのかも知れない。

 

ただ、これだけは言える。
妻でなくなった女を責めることはしない。

でも子供たちを残して、母親としての立場を捨てた別れた妻を許すことは、

 

僕には絶対にありえない。